阪和人工関節センター TKAアドバンスコース/2012-03-22

  • 前田純一郎
  • 長崎大学 出身
  • 2003年 入局

3/14~15の2日間、大阪府堺市にある阪和人工関節センターへTKAの勉強に行って参りましたのでご報告させていただきます。平成21年に開設された同センターでは膝関節専門の格谷(かどや)義徳先生を中心に年間200~300例のTKAを行っており、股関節についても年間150例前後のTHAを行っている、人工関節に特化した病院です。今回は特に格谷先生の代名詞でもあるgap technique TKAの手術を勉強させていただきました。
初日はまず格谷先生によるTKAについての基礎的な講義から始まりました。コースとは言っても自分と岩手からもう一人参加の2名でしたので、ほとんどマンツーマンの様に教えていただくことができました。TKAの歴史に始まり、PSとCRの違い、gap techniqueとmeasured resection techniqueの理論の違いなどを詳しく教えていただきました。
その後、手術見学へ。今回は3症例の見学でしたが、全例手洗いを許可いただき、格谷先生のテクニックを間近で体験することができました。普段measured resection + CR(or PS)を行う自分としては初めて見るgap techniqueがとても斬新で、2つの手技が全く別の理論で成り立っているのだということを肌で感じることができました。手術中も適宜レクチャーしていただきつつ、学会研究用の諸計測など行いつつも1時間ちょっとで問題なく手術終了。無駄がなくかつ理論的な格谷先生の手技は流石の一言でしたし、助手の先生や看護師さんのsystematicなサポートも見事でした。
夜には情報交換会として、一緒にお酒を飲みながら色々なことをお話しさせていただきました。人工関節治療にかける想い、特にgap technique TKAにかける情熱が強く伝わってきました。若手の先生方とも意気投合することができ、大阪の素敵な夜を満喫させていただきました。
2日目も手術を1例見せていただき、その後病棟(全床人工関節の患者さん)まで案内していただきました。後療法も冷却装置の導入など様々な工夫をされており、1日目に手術を受けていた患者さんが翌日には歩行器で上手に歩かれていたのには驚かされました。病棟の雰囲気はとても明るく、何人かの患者さんにお話しを伺ったのですが治療への満足度も大変高いようでした。
今回は2日間と短期間のコースではありましたが、多くのことを勉強することができ、またかなりのモチベーションにもなりました。まだまだ若輩者な自分ではありますが、この経験を少しでも生かして長崎の医療へ貢献できればと考えております。
最後になりますが、このような貴重な機会を与えてくださった尾崎教授、宮本力先生をはじめ諸先生方には心より感謝申し上げます。異動の季節にもなり、新しく大学病院へ勤務される先生方もたくさんいらっしゃると思いますが、チャンスがあればぜひとも学外へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。一緒に楽しく勉強して、全国に長崎大学整形外科をアピールしましょう!