長崎労災病院 整形外科/2011-02-19

  • 久芳 昭一
  • 佐賀医科大学 出身
  • 2001年 入局

 皆さんこんにちは。平成13年入局の久芳です。早いもので卒後10年経過しました。これまで勤務した関連病院では縁あって脊椎手術に多く立ち会うことができ、いつの間にか私自身も脊椎外科の道へ入門していました。現在長崎労災病院にて脊椎グループの一員として診療を行っています。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどよくある疾患の手術に加え、県北・離島地域の脊損症例がドクターヘリで頻繁にやってきます。とてもやりがいのある環境です。
 ところで昨年、当院副院長、脊椎班のボスである小西先生よりスイス国ダボス(ダボス経済会議で有名)でのAO spine advanced coursesへの参加を命ぜられました。12月13日〜17日の5日間のセミナーを、参加費と旅費の大部分を病院に負担していただき行ってきました。英語が苦手で日本語もカミカミな私ですが、初のヨーロッパ、AO spine体験談を述べてみます。
 AO trauma coursesも同会場で開催され、長崎大学から崎村俊之先生と岡崎成弘先生の顔なじみも道中一緒でしたので、学生時代の部活の遠征みたいな気分でした。成田からチューリッヒまでの直行便とチャーターバスで15時間ほどかけてダボス入りしました。麓のスキーリゾートで、夜は氷点下10度とハンパない寒さでした。
 私が参加したのはThe degenerative lumbar spine, and spinal traumaというコースです。5日間のセミナーでは前半2日間は脊椎外傷関連、後半は腰椎変性疾患を中心とした座学とハンズオンセミナー、時々ワインを飲みながらの症例検討会などがありました。脊椎損傷全般の受傷形態と治療、全身管理について標準的な知識を整理できる内容でした。また、骨粗鬆性椎体骨折に対するBalloonや骨セメントを用いた椎体形成術についての講演、その他低侵襲手術手技の講演は大変有意義でした。日本ではまだ導入されていない人工椎間板置換術や椎間板形成術の話題もあり、固定術に慣れ親しんだ私からはこんな治療成績で大丈夫か?と思うものもありましたが、今後のさらなる素材の進化が待たれるところと考えられます。
 夜はほぼ毎日いろいろなパーティが開かれていました。人見知りの私ですが遠くヨーロッパで少数派となった日本人同士、まるで元々知り合いだったかのような親しみを感じ、多くの先生方と知り合いになれました。日程はかなり余裕があり、隣国のリヒテンシュタイン公国への日帰りツアーやAO center見学ツアーに参加したり、すぐ近くのゲレンデへ直行しパウダースノーのスキーを堪能したりしました。20年ぶりのスキーで雪山を甘くみており、何度も谷底へ転落しそうになりましたが最後はなんとか転ばずに滑ることができるようになりました。いろいろと貴重な体験をさせて頂き、他のスタッフの先生方に感謝いたします。以上AO spine体験談でした。
 最後になりましたが、整形外科に興味のある研修中の先生方、長崎労災病院は外傷、関節外科、手の外科、脊椎外科、幅広く手術を行っています。全国各地から見学の先生も多数受け入れていますので、ぜひ佐世保においでください。いつでもwelcomeです。