日本肩関節学会に参加して/2010-10-08

  • 佐田 潔
  • 長崎大学 出身
  • 2010年 入局

 10月8,9日に日本肩関節学会が仙台市にて開催されました。
 咋年、タイで開催されたキャダバーを使った肩関節鏡手術トレーニングコースに参加して、興味を持つようになったので、今回の学会も迷わず参加しました。
 もっとも勉強になったのは学会前日に開催された超音波エコーハンズオンセミナーで、模擬患者さんを相手に肩の超音波検査を行いました。研修医時代エコーを扱ったことが少なく、最初は不安でした。しかし、少人数制というスタイルで質問しやすい雰囲気であり、わからない点は質問しながら理解することができました。
 エコーの長所として担当の先生が言われたのが、①MRIと比べ簡便に検査が行えること、②動態検査が可能であることの2点でした。①に関しては頻度として少なくない腱板断裂術後の再断裂などを早期に発見することが可能であるかもしれません。またスポーツにおいて大会前のメディカルチェックなどでも有用であると思われます。また②に関しては投球障害でどのphaseで疼痛が誘発され、どのような解剖学的メカニズムで症状が生じているかがわかるのではと考えられます。
 今回実際にエコー検査を行ってみて、経験を積めば自分でもやれるという感覚を持つことができ、大変有意義でした。チャンスがあれば病棟で術前の患者さんに検査を行い、実際の肩板断裂の画像所見を診てみたいと思います。
 学会では一般口演のほかポスター発表などもあり腱板断裂などの発表を聞きました。縫合糸のknot impingementという病態の報告があり、鏡視下腱板修復術後の縫合糸の結び目が運動時に肩峰などに衝突し、肩峰の侵食につながるとういものでした。CT画像では確かに肩峰下面がえぐられたような状態になっており、knotを骨孔内に埋め込むようにするなどの工夫をしているとの報告もありました。
 今回の学会でますます肩に関して興味をもつことができ、大いにプラスとなりました。近い将来肩関節鏡手術ができるように今から勉強をしておきたいと思います。