第21回日本・韓国整形外科シンポジュウムに参加して/2010-06-15

  • 野崎 義宏
  • 琉球大学 出身
  • 1998年 入局

 このたび6月3日から6月5日にかけて鹿児島県指宿市で開催された日本・韓国整形外科シンポジュウムに参加させて頂きました。この学会は毎年交互に日本、韓国の各地で開催される両国の親睦の目的をもつ学会です。前夜祭としてレセプションパーティーが会場となる指宿の老舗旅館の白水館で催されました。会場は日本語とハングルが飛び交いさらに両国のコミュニケーションは英語のため計3ヶ国語が飛び交っておりました。掖済会病院から参加された熊谷先生はアイドル的存在らしく韓国の先生方が群がるように集まっておりました。
 翌日はいよいよ本番となり会場各所でシンポジウム形式やオーラル、ポスター形式のプレゼンテーションが行われました。学会会場は和室に低い椅子を配置し洋式に仕立てた会場設営がされていました。当科は今回、シンポジウム、オーラルでそれぞれ1つずつ、ポスターで4つの演題を出していました。会場の作りは和風でしたが全発表が英語で行われ和洋折衷の趣で進行していきました。私はオーラルで以前に別の学会で発表した内容を英語で少し修正して挑戦しましたが、簡単な座長との質疑応答で舞い上がってしまいシドロモドロになってしまいました。全体の印象として基礎的研究や臨床報告のレベルの高い発表が両国から出されており、毎回の学会出席でのことですが刺激を受けるだけでもいい経験でした。
 薩摩半島を訪ねるのは初めてでしたが指宿だけでなく近郊にイッシーやウナギの養殖で有名な池田湖、薩摩富士といわれる開聞岳、知覧や北朝鮮の拉致で有名となった吹き上げヶ浜などの名所が散在しています。
 池田湖は九州一のカルデラ湖で最深部233mの湖です。林道を抜けるといきなり湖が現れますが想像以上に大きく美しい湖でした。旅の駅では高さ5メートルほどのイッシーの彫像が出迎えてくれます。道の駅には大きな水槽があり天然記念物のオオウナギが観察できます。ビール瓶くらいの太さでかば焼きにすると何人分くらいになるのでしょうか?あと、鹿児島ローカルには流しラーメンというものがあったのが衝撃でした。
 指宿といえばやはり砂蒸し風呂が有名ですが市営の砂蒸し場もあります。海岸にゴザ敷きの海の家のような掘っ立て小屋がありそこで寝転がって砂をかけてもらいます。これも初めての経験だったのですがひどく窮屈な感じで思ったより熱く落ち着かない感じでした。砂責めから解放されたときは海風がひどく心地よく、この時のために埋められるのではと思うほどでした。
 知覧も指宿からさほど遠くはなく、開聞岳を望む海岸沿いの道路を進んでいきお茶畑が増えたかなと思うとそこが知覧です。知覧では町の道路沿いに石灯篭が林立しておりそのためか町の印象が神社の境内の雰囲気です。ここは特攻隊の基地があったところで記念館があり年配の方が多く来場されていました。ほぼ全隊員の名簿があり飛行機の残骸や当時の日用品も展示されていました。沖縄のひめゆりの塔を思い起こさせるような粛々と見学しなければいけないようなところでした。
 2泊3日で全行程1000kmを超える移動でしたが、海外で行われるシンポジウムなどで一度は発表したいと思う先生にはよい練習になるのではないでしょうか。我こそはと思う先生はチャレンジする価値ありと思います。