韓国研修レポート(AO pelvic & Acetabular course)/2009-11-19

  • 福島 達也
  • 佐賀医科大学 出身
  • 2000年 入局

 私は入局後10年目で今年度から研修医1年目以来の 大学病院勤務となりました。また同時期に大学院にも入学して研究の傍ら、臨床の勉強もさせていただいております。大学院生という比較的時間を自由に使える立場であることをいいことに、忙しく働かれている先生方に申し訳ない気持ちも少し持ちつつ、時々国内外の研修に行かせていただいております。このたびH21/10/29~31の3日間AO pelvic & Acetabular course に参加してきました。場所はお隣の韓国ソウルであり、今回の前に行った海外研修がアメリカということもあってかより近くに感じてしまい、国内旅行のような気軽な気分で行ってしまいました。そのため、韓国は初めての訪問であったにもかかわらず下調べも殆どしないまま行ってしまったのですが、街の雰囲気は日本とあまり変わらず店員さんなど日本語を話せる人が多いため食事などで困ることはありませんでした。
 今回のワークショップはYonsei Universityという日本でいう慶応大学のような大学の付属病院で行われました。建物がきれいでドラマに出てきそうなガラス張りに囲まれた広い中庭などがあって、職員や患者さんがくつろいだりしていましたが、そこにいるのはさすがに韓流スターではなく普通のおじさんやおばさんでした。ワークショップは朝8時から夕方7~8時頃までぎっちりスケジュールが詰まっており、講義に加えてモデルボーンやcadaver(ご遺体)を用いたトレーニングなど充実した内容でした。参加する前は朝も早いため夜は早く寝ようと考えていたものですが、いざ参加してみると他の参加者との交流もあり、意気投合した方々と毎晩遅くまで繁華街に飲みにいってしまいました。そのせいで毎日寝不足ではありましたが、講義ではスライドを頼りにしながら苦手な英語を必死に聞いて(実際には半分も理解しておりませんが・・・)、実技ではモデルボーンを使用した骨折の整復・固定法、cadaverでのアプローチの方法や固定法などを学んできました。またワークッショプ中はもちろんのこと繁華街でも耳学問として症例の多い病院勤務の先生やベテランの先生の手技や治療法を学んだり、苦労した症例や失敗談などを交換したりすることができ、非常に有意義な旅となりました。帰国後に実際に行った手術では以前と比べて違う視点で望むことができ、少しではありますが未熟な部分が改善できたと実感することもできました。骨盤・寛骨臼骨折の治療は、専門性が高い上に症例があまり多くないこともあって上達することが難しい疾患でありますが、その分やりがいも感じ今回のワークショップで学んだことを生かして少しでも今後の治療に役立てていければと考えております。
 最後になりますが、このような機会を設けて下さっている上司の先生や周りの先生方に感謝するとともに(今後も度々不在となることがあってご迷惑かけると思いますが・・・)、後輩の先生や今後入局される先生方にも自分の興味のある分野での (整形外科は専門分野が幅広くあります) 研修等に参加することをお勧めします。