Shoulder Cadaver Training(上方関節包再建術)/2017-09-28

  • 梶山 史郎
  • 山口大学 出身
  • 1997年 入局

 肩肘グループ、平成9年卒の梶山史郎です。シンガポールにて二日間の日程で行われたCadaver Trainingに参加しました。今回、上方関節包再建術(以下SCR)を報告された大阪医科大学の三幡輝久先生に同術式を直接ご指導いただき、大変貴重な経験をすることができましたので報告します。

 肩腱板断裂の手術は関節鏡下に施行されることが多くなり、長崎大学病院でもほとんどの症例を鏡視下に行い、良好な治療成績が得られています。しかしながら、修復不能な広範囲の腱板断裂に対する手術は議論が分かれており、治療に難渋する症例も多いのが現状です。そんな中、三幡先生が2010年に発表されたSCRは、その画期的な治療概念とともに良好な治療成績が報告され、現在では世界的に有名な手術術式となっています。

 今回、シンガポールの施設で行われたTrainingでは、SCRのコンセプトや良好な成績を得るためのポイントを丁寧に説明していただきました。その後、大腿部の献体を使用して、適切な大腿筋膜の採取方法ならびに筋膜処理の方法を見せていただき、適切な厚さと大きさのグラフト作成が重要であることを確認できました。また、作成したグラフトを鏡視下に移植する際の多くの工夫を三幡先生ご自身にデモで見せていただくことで、手術時のイメージをつかむことができました。

 食事の際や休憩時間には、全国から参加された肩関節外科医の先生方と多くの情報交換を行うことができました。また、夕食のあとには、三幡先生やほかの先生方と有名なマリーナベイサンズの最上階に上ってシンガポールの夜景を楽しむことができました。

 今回、三幡先生ならびに大阪医科大学の先生方には大変お世話になりました。また、群馬大学の先生には、Trainingの際にいろいろと協力していただき大変感謝しています。

 今回のTrainingを踏まえ長崎大学病院でも必要な症例にはSCRを行っていく予定です。