太平洋の向こうから 2016 time flies/2016-12-02

  • 佐田 潔
  • 長崎大学 医学部 出身
  • 2010年 入局

2015年6月に渡米してから早1年5か月が経過しようとしています。留学の2年目はあっという間という話を耳にしていましたが、残り半年近くになっているということに驚きと焦りを感じています。

 現在の研究の状況ですが、UCSFと長崎の研究を半々でやっているという状況です。UCSFではHR-pQCTを使った男性骨粗鬆症の解析と歩行解析(大腿臼蓋インピンジメント患者)のアシスタント、長崎の研究は野球選手の肘関節の解析です。歩行解析では被験者の体幹と四肢にマーカーを取り付け、歩行時に使用する階段などをセッティングしたり、解析時はマーカーをラベリング(点状のマーカーがどの部位かを同定し歩行モデルを作成)など行っています。

 当初の予定では男性骨粗鬆症を9月までに論文を書き上げsubmitして、秋のASBMR(アメリカ骨代謝学会)で肘の研究を発表し、すぐにそちらも論文にしようと考えていました。これまでのHR-pQCTの研究では肘関節を撮影した報告はなく、今後われわれの研究に続く施設が出てくる可能性が高いと考えたからです。しかし男性骨粗鬆症の方で思うように論文を作成できず、現在は肘の研究と同時進行で論文にしているところです。もしも肘に関する報告を他の施設に先を越されたらということもありますが、大学院1年目に論文にできなかった研究(放射光マイクロCTを用いた大腿骨頭壊死症の骨微細構造解析とMDCTを用いた肩甲骨の形態学的解析)も残されており、帰国までに消化できるのか焦りを感じずにはいられません。時間を大切にして残り少ないサンフランシスコでの生活をより充実させようと思っています。

 休日はランニングをしたりラボの近くにあるボールパークに行きサンフランシスコジャイアンツを応援したりしています。サンフランシスコは年間を通して過ごしやすい気温で、あまり雨も降りません。この天候に慣れてしまうと日本の気候がいかに厳しいのかを実感してしまいます。

 日々何不自由なく研究に従事でき、貴重な経験ができているのも大学をはじめとする多くの同門の先生方のおかげです。来年長崎に帰ってきますが、この経験を後輩の先生方に伝え、研究の場でも生かしていき、微力ながら教室の発展に寄与できればと考えています。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。