骨学研究 協力(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 肉眼解剖学分野

協力

  • 肉眼解剖学分野 教授 弦本敏行

研究員

  • 今村剛
  • 前田純一郎
  • 松尾洋昭

発表学会

  • 日本整形外科学会基礎学術集会
  • 日本解剖学会
  • 日本人類学会

研究論文(英文)

  • Toshiyuki Tsurumoto, Kazunobu Saiki, Keishi Okamoto,Takeshi Imamura, Junichiro Maeda, Yoshitaka Manabe, Tetsuaki Wakebe Periarticular Osteophytes as an Appendicular Joint Stress Marker (JSM): Analysis in a Contemporary Japanese Skeletal Collection. PLOS ONE

発表雑誌

  • PLOS ONE

(1)超高齢化を背景として多発する骨粗鬆症関連骨折に対する予防法・治療法の確立は、21世紀の整形外科医が解決すべき重要課題のひとつである。例えば、骨盤等の脆弱性骨折、大腿骨骨幹部などに生じる非定型骨折などは骨粗鬆症治療患者における新たな臨床上の問題となっている。われわれはこのような骨脆弱性を引き起こすひとつの要因として、皮質骨における骨単位であるオステオンの構造変化に注目している。海綿骨の微細構造を解析した研究報告はこれまでにも多数行われてきたが、骨脆弱性をもたらす皮質骨の形態変化については未だ不明な点が多い。新たに開発した形態学的解析方法を用いてそれらの3次元的構造解析を試み、皮質骨の菲薄化や多孔性などの微細構造の病的変化の実態を明らかにしたい。

(2)ヒトにおける骨・関節の変性、骨質の変化の進行には個体差があり、これは疾患罹患率の個人差に反映される。ヒト全ゲノムが解読された現在、変形性膝関節症  変形性脊椎症、骨粗鬆症など、四肢関節・脊椎に生じる変性を制御し、またその速度を調節するいくつかの遺伝子が見つかっている。このような骨・関節における変性速度の個体差の原因をさらに究明するため、ヒト骨標本に対して各種の遺伝子多型(SNP)の解析を行っている。骨組織から、候補として挙げられるDNAを抽出し、判明した遺伝子多型と骨標本の“変性”の程度を比較・検討する。骨・関節の変性、骨質の脆弱化に関与する遺伝的背景の解明に新しい知見を追加したい。